「夢の第一志望校に合格したい!」という受験生にとって、合格のチャンスが増えるのはありがたいことでしょう。近年、総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦型選抜入試(旧推薦入試)を実施する大学は増えつつあり、入学定員においても総合型選抜・学校推薦型選抜入試合格者が占める割合は高まっています。総合型選抜・学校推薦型選抜入試を検討している受験生はもちろん、一般選抜をめざして勉強している受験生も、合格の可能性を上げるため受験を検討してみてはいかがでしょうか。
2015年、国立大学協会は「推薦入試、AO入試などの割合を2021年度までに入学定員の30%に引き上げる」という方針を打ち出しました。この影響を受けて、総合型選抜・学校推薦型選抜入試を利用した大学入学者は近年増加傾向にあります。これまでは国公立大志望の場合は総合型選抜・学校推薦型選抜入試があまり一般的ではありませんでしたが、今後、募集定員の3割が総合型選抜・学校推薦型選抜入試に充てられることになれば、国公立大志望者にとっても、総合型選抜・学校推薦型選抜入試が検討すべき選択肢のひとつとなるのは言うまでもないでしょう。同時に、一般選抜の定員が総合型選抜・学校推薦型選抜入試に振り分けられることを考慮すると、一般選抜がさらに難化し、合格を勝ち取ることがより難しくなる可能性があります。
また、私立大学でも近年総合型選抜・学校推薦型選抜入試を利用した入学者の割合は増加しており、平成24年度以降は全体の約50%を占めています。2019年度入試では過去最高の割合を更新し、この傾向はますます加速していくことが予想されます。
基本的には学力のみでの選抜となる一般選抜に比べて、総合型選抜・学校推薦型選抜入試は学力以外の要素も評価対象となる点が大きな特徴です。具体的には、各種書類や試験によって社会への問題意識や探求心、コミュニケーションスキル、協働性、問題解決能力などを多面的かつ総合的に評価し、合否が判定されます。
総合型選抜・学校推薦型選抜入試の形式は大学によって大きく異なります。また、各大学が定めるアドミッションポリシーを満たしているかも重要な評価ポイントとなるため、「この大学で、どんなことを学び、将来はどのように活躍したいか」を明確にアピールする必要があります。つまり、志望校が実施する総合型選抜・学校推薦型選抜入試の特徴をしっかり把握し、それに特化した専門の対策を講じることが重要です。
総合型選抜・学校推薦型選抜入試は、社会問題や環境問題などの正解のない複雑な課題に対して、自らの考えをわかりやすく述べなければなりません。そのため、学力だけでなく、深い思考力や表現力を持ち合わせているかどうかが、合否を分けるポイントになります。
しかし学校や集団塾の授業では、基礎学力を補強することに重点が置かれるため、総合型選抜・学校推薦型選抜入試で必要とされる能力――プレゼンテーションスキルやコミュニケーションスキル、問題解決力、協働性などを身につけるのは難しいと言えます。プロ教師による完全個別指導なら、生徒一人ひとりに寄り添った綿密な指導によって総合型選抜・学校推薦型選抜入試に通用する実力をつけることができます。